平井駅にあるラーメン屋での感動体験
先日、総武線平井駅にある、とある汁なしラーメン屋さんに夜ご飯を食べに行った時のことです。
美味しい台湾混ぜそば
後輩と二人でそのお店を訪ねました。
僕らが共に選んだのは台湾混ぜそばでした。程よい辛さの肉味噌とシャキシャキのニラ、全体をまろやかにする黄身が合わさりとても美味しかったです。
とても美味しかったので、僕は追い飯(無料)まで頂き完食しました。
食欲がなく食べきれない後輩、思わぬ行動に
僕が完食したところで横を見ると後輩の箸は止まっていました。
決して口に合わなかったのではありません。
後輩は失恋をしたばかりで食欲がなかったのです。
僕「もう食えない?」
後輩「はい…。あの、お店の人に話しかけても良いですかね。」
僕「え??」
店主に向かって後輩「あのー、なんでラーメン屋始めようと思ったんですか?」
余りにも唐突のことでした。
すると、店主は…
店主「これ(ラーメン)しかなかったからかな。」
後輩「なんでですか?」
店主「ずっと飲食やってて。ラーメンなんだけど。なんで、そんなこと聞いたの?」
後輩「実は僕いまアルバイトもやってないし、やりたいことも見つからなくて、それで残りの大学生活何しようかなって。」
店主「なるほどね。僕は去年一年間塗装屋で働いてたんだけど、それまでやり続けてきたラーメン屋をもう一度やりたくなってこの店開くことにしたの。周囲には猛反対されたけど。そもそもラーメン屋始めたのはずっと前なんだけど、最初は軽い気持ちでラーメン屋始めたんだけど、物凄い厳しい業界でさ。」
後輩「そうなんですね。やっぱり、やりたいことやる方が良いんですかね」
店主「んー、というか僕は大学を途中でやめて音楽をやろうと五年やってみたけど結局鳴かず飛ばずでさ。で、そこからラーメンの世界に入ってって感じでね。」
後輩「なるほど…。」
店主「大学生活で大事なことはとにかく友達を作ること、結局社会に出たら人付き合いだよ。俺はそれが苦手なタイプだから一人で店やってるんだけどね。」
後輩「なるほど…。」
店主の人と話すということ
その話を聞いた後輩は残していた台湾混ぜそばを美味しそうにかきこみ完食。
忙しそうに仕込みをしている店主に話しかけるなんて迷惑をかけてしまうと思っていた僕だったが、後輩が話しかけてくれてよかったと思いました。ただ、夜ご飯を食べにきている場所のところのはずが、いつのまにか色んなものを得ていた気分になりました。
後輩と僕「美味しかったです!また来ます!」
店主「今度は追い飯も食べてってね!」
そんなやり取りをして僕らは店を出ました。
後輩「僕思ったんですけど、今までそんな全員と仲良くなる必要ないと思ってたんですけど、せっかく縁があるならば全員と仲良くなりたいって!」
先ほどまでは、落ち込んで元気のなかった後輩も少しは前を向いて行こうとしているのをみてなんだか少し元気をもらいました。
あのお店の方と出会うことができてよかったです。そう二人で話しながら、帰りました。
知らない人に話しかけることは簡単なことではないと思いますが、こんなに良いこともあるんだなと思いました。